2018年8月8日1 分庾信(五)行途賦得四更応詔 行途 賦して四更を得たり 詔に応ず 四更天欲曙 四更 天は曙ならんと欲し 落月垂関下 落月 関下に垂る 深谷暗蔵人 深谷は暗に人を蔵し 欹松横礙馬 欹つ松は横に馬を礙ぐ まんますぎて "『説文』曰く、「曙は、旦明なり」と。" しか注がない。...
2018年8月1日1 分庾信(四)好きな詩をひたすら紹介していくシリーズ。 (ナンバリングが変なのは丸々取り上げた詩の数をカウントしている故です) 賦得荷 賦して荷を得たり 秋衣行欲製 秋衣 行くゆく製せんと欲し 風蓋漸応欹 風蓋 漸く応に欹くべし 若有千年蔡 若し千年の蔡有らば...
2017年10月12日2 分走り書きお酒に酔った庾信がかわいいという話を今まで性懲りもなく続けてきたわけですが、賜酒を蒙る詩についてのある論文を読んで、なるほどそういうことだったのかと目から鱗が落ちる思いがしました。 その一方で韜晦云々のくだりがどうにも腑に落ちずどうしてもやもやするのかもよく分からないまま悶...
2017年9月14日4 分舟と月と酒と【10/04追記】訂正しようしようと思いながら随分放置していましたが、十五夜→月→…といえばこの詩!という訳でようやく着手。自分にとっての見やすさが最優先なので取り消し線とかは使っていません(あと単純に恥ずかしい) ネット上で庾信の詩の話をしている方といえば、ということで小...
2017年9月3日2 分荊軻と庾信なぜ荊軻と庾信かって、どちらも自分が好きだから以外の何物でもないわけですが、ざっと探して故事を引いている例をメモしてきたのをここにも載せてみます。 『史記』刺客列伝に見える荊軻の故事は、高校の授業で読んで私が漢文に興味を持つきっかけになったので特に思い出深いんですよね。自分...
2017年9月2日3 分庾信(一)衛王贈桑落酒奉答 衛王に桑落酒を贈られ答え奉る 庾信 愁人坐狭邪 愁人 狭邪に坐し 喜得送流霞 流霞を送らるるを得たるを喜ぶ 跂窓催酒熟 窓に跂りて酒の熟ゆるを催うながし 停杯待菊花 杯を停めて菊花を待つ 霜風乱飄葉 霜風 飄う葉を乱し...